「Web制作をこれから学習したい」「ホームページを作ってみたい」と考えていても、何から始めたらいいのかわからなかったりしますよね。
そこで今回は、専門学校でWeb制作の授業や職業訓練で教えた経験から、実際に使用していたテキストや参考にした本をご紹介します。
特に以下に当てはまる場合は、参考になるのではないかと思います。
というのも、私が授業で担当したコースはWebのクリエイターになりたいと思っている人だけでなく、とりあえず専門学校に入学した人やどんな仕事をしたいのか考え中の人など様々でした。
ですので、「本に沿って手を動かしているうちにホームページができてた!」「こんな感じで作れるんだったらやってみたい!」というような、はじめの一歩のような内容になっているかと思います。
HTML・CSSの入門本
スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版
第1版の頃からお世話になっている本で、実際にサイトを作りながら学んでいくタイプの内容になります。
Webサイトの基本的な知識から制作して公開するところまでが説明されていて、ポイントはその「わかりやすさ」。
実際の操作画面も載っているので、全くの初心者やパソコンをあまり使ったことがない人もスムーズに進めていけるのではないでしょうか。
第2版ではパソコンとスマートフォンに対応するレスポンシブデザインでサイトを作りながら、基本中の基本を教えてくれます。
この本を終える頃には、HTMLとCSSの基本的なことがつかめているのではないかと思います。
※2022/7/31追記
「スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第3版」が2022/7/9に発売されていました。これから購入する方はこの第3版がいいかもしれません。
HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本
この本もサイトを作りながら学んでいくタイプなのですが、ポイントは「サンプルサイトがおしゃれ」なこと。
作っていくサイトのデザインが本格的で、この本で作ったデザインを自分のポートフォリオサイト用にカスタマイズして使えるかもしれません。
手を動かしているうちにおしゃれなデザインのサイトが出来上がっていくのを見ると、モチベーションもUPするのではないでしょうか。
この本には「増補改訂版」(2022年発売)が出ているようなので、今後購入する場合はそちらのほうがいいかも。
作って学ぶ HTML&CSSモダンコーディング
レッスンブックやデザインブックと付けられた書籍を数多く出版しているエビスコムからの一冊。
エビスコムの本は「細かいところに手が届く」内容なので、授業で使う際には抜群に良く、HTMLだけでなくWordpressの本も授業で使ったことがあります。
ホームページのレイアウトについて具体的に説明されていて、構成するパーツごとに載っているのでとても理解しやすいのではないかと思います。
サイトを作りながら、HTMLやCSSに関連する様々な知識も身につけていける本です。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
前半でHTMLやCSSの基本を学び、後半でそれを実践してサイト制作をしていく内容になっています。
私の場合、授業のテキストではなく参考書として使っていたのですが、全くの初心者よりは「少し知識がある」レベルの時に読むのが効果的かもしれません。
以前「Webクリエイターズガイドブック」という本が同じ著者から出版されていて、私がWebの学習を始めた頃から勉強させていただいていました。
著者であるManaさんのブログ「Webクリエイターボックス」はとても参考になる最新情報があるので、Webクリエイターを目指す人は要チェックです。
おまけ:PhotoshopとIllustratorを1冊で学べる本
Web制作では、画像を用いる際にPhotoshopやIllustratorを使うことがあります。
PhotoshopとIllustratorの使い方については、インターネットにも様々な情報はありますが、情報としてまとまったものが欲しい場合は本の購入を検討してみてはどうでしょうか。
PhotoshopやIllustratorは機能が多く、「こんな時はどうするんだったけ?」という時に辞書的にも使えるので、一通り終えた後でも持っておくと便利ですよ。
画面のタブを行ったり来たりしなくてもいいしね。
ところが本を探してみると、PhotoshopとIllustratorそれぞれが2000円~3000円くらいするので、合わせて5000円以上になってしまうんですよね。
PhotoshopとIllustratorの基本学習を1冊で(安く)済ませたい、そんなときに選びたい本を2冊紹介します。
授業のテキストとして、受講者の費用負担を軽くするために私も使っていました。
CGリテラシー Photoshop&IllustratorCC+CS6
この1冊で、PhotoshopとIllustratorの基本操作を学ぶことができます。
前半がPhotoshopで後半がIllustratorなのですが、内容的に続いているわけではないので好きな方から学習することができます。
この本を一通りやればそれぞれのソフトの基本的な操作が身につき、バナーやロゴ制作に挑戦できるかも。
※CCの内容(PhotoshopとIllustratorのバージョン)については古い可能性があります。
世界一わかりやすい Illustrator & Photoshop 操作とデザインの教科書
これもPhotoshopとIllustratorが1冊にまとまっている本。
各内容ごとにレッスンと練習問題があるので、ツールの使い方を復習しながら覚えていくことができます。
現時点(2022年5月)での最新版「改訂3版」では、通販サイトによるとCCの2021の画面が載っているそうなので、使用するPhotoshopとIllustratorのバージョンにもよりますが、CC含めこれから購入を考える場合は現在の最新版である改訂3版を選ぶとよいでしょう。
まとめ:手元にある「便利さ」が本のメリット
今はインターネットで、オンラインで学べるサイトがあったりクリエイターが様々なかたちで教えてくれたりしています。
実際、それらがとても参考になるので、私も「Google先生」は一生を共にする恩師なんだろうとも思っています。
そんな中にあっても、何か1つのことを体系的に知りたいときやパソコン画面が1つのときは、本というかたちの「先生」がいると便利なのではないでしょうか。
ホームページを作ってみたいと思った人は、ぜひいろんな本を参考にしてみてください。
コメント